ヨコスカアートアワード2024 自由表現プラン受賞作品展2025年2月8日(土)〜2月24日(月・祝)10:30〜18:30 ※会期中無休2/13(木)、2/14(金)、2/20(木)、2/21(金)以外の会期中は大谷理佳子が公開制作を行います。

ヨコスカアートセンターでは「ヨコスカアートアワード2024自由表現プラン大賞グランプリ」を受賞された大谷理佳子氏の受賞作品展を開催します。

大谷理佳子はヨコスカアートセンターにあるすべての壁面を”波”と”歌詞”で埋め尽くすインスタレーション作品を発表します。
波は同じ形が存在しない唯一性を持ちながら幾度となく繰り返される運動によって、儚さや稀有さを観る者に感じさせます。その波に、大谷自身が作詞した歌詞が重ねられています。
“波”と”歌詞”は調和して共振するように見えますが、時に相反し、決して一つの意味や結果に固定されることはないがゆえ、不確かさが溢れます。しかし、その不確かさこそが観る者の心に余白を与え、そこからさまざまな感覚を呼び起こします。そして、その感覚は、私たちが日常生活の中で押し寄せる情報やモノに埋もれ、自分にとって本当に大切なものを見失っているかもしれない現実を浮き彫りにします。このインスタレーション作品は自分にとって本当に大切なものを再認識するきっかけを与えてくれるでしょう。

大谷理佳子 出展映像作品「wave」ダイジェスト

大谷理佳子 作品イメージ

素材:段ボール、糸、ガムテープ、ファスナー

大谷理佳子 Rikako Otani

溢れる情報やモノたちが押し寄せる毎日。自分の大切を見失っていることさえ忘れているかもしれない。波間に覗く何かを掬い上げる心の余白を持っていたいと思う。日々消費される段ボールの波面は、生活の中にある波のようだと感じた。波面に糸で波縫いを施す。大きな広がりも小さな一目の幾多の重なりによるものだ。段ボールの身近な素材としてガムテープも用いる。ガムテープに歌詞を手書きする。言葉のうねりも波のように見える。段ボールの中を覗くと映像が見える。ガムテープに書かれた歌詞を歌った歌と共に、作品に用いられた素材を組み合わせた映像が展開する。それぞれが交錯しあって一つの空間の中で波を体感できる展覧会にしたい。

略歴・活動歴

1998年兵庫県生まれ。2022年武蔵野美術大学造形学部空間演出デザイン学科卒業。2024年東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修士課程修了。生活の中で感じた違和感や不思議さから立体、音楽、映像を組み合わせたインスタレーション作品を制作している。2023年 第7回新世代賞観客賞受賞。

2024年 令和5年度東京藝術大学卒業修了作品展(東京藝術大学、東京)
2023年 WIP展(東京藝術大学、茨城)
2022年 ATLAS展(東京藝術大学、茨城)
2022年 Introduction展(東京藝術大学、茨城)
2022年 令和3年度武蔵野美術大学卒業修了制作展(武蔵野美術大学、東京)
2021年 個展 カモフラージュ(武蔵野美術大学、東京)
2021年 uchi=uchu(大島貸民家プライベイト、東京)
2021年 個展 TIME(代々木公園、東京)
2021年 大福(吉祥寺錆猫ギャラリー、東京)
2020年 百円百価展(武蔵野美術大学、東京)

大谷理佳子 作品イメージ

素材:ビデオ、サウンド、モニター、段ボール、糸、ガムテープ、ファスナー

大谷理佳子 展示プランおよび過去作品

ヨコスカアートアワード2024

<主催>
art contacts(ヨコスカアートセンター運営)
株式会社コトマノ

<協力>
上町商店街連合会
株式会社タウンニュース社横須賀支社

<後援>
横須賀市
横須賀市教育委員会
神奈川文化プログラム認証