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YOKOSUKA VR ART EXHIBITION 2026
横須賀VRアート展覧会
「うっかりあげ足をとってしまったから…」
VRアートで「見る」から「居る」、「鑑賞」から「体験」へ
見えている景色だけが、現実ではない。
谷戸の記憶と未来を再構築する没入型体験。
横須賀の谷戸に残る、苔むした階段や路地。
現代の尺度は、これらを「不便」と切り捨てる。
けれどそれは、私たちが無自覚に
“うっかり”あげ足をとっていただけなのかもしれない。
本展のタイトルは、
私たち自身の「視線の癖」への問いかけだ。
知らず知らずのうちに向けていた偏見やラベリングに。
VRを通して土地の記憶に潜り、
誰かのまなざしを追体験する。
その時、不便さは必然へ、風景は営みへと姿を変える。
見えていると思っていた世界は、
実は“見せられていた”だけだったのだと気づくために。
Artists
石原延啓
Nobuhiro Ishihara
「谷戸」
かつて日本帝国海軍の街だった横須賀は、敗戦後にアメリカ軍が駐留する軍港の街となった。こうした政治的な歴史の流れの中で、環境の変化は当然、市井に暮らしていた人々に数々の物語を生み出すことになる。
私は以前から日本の伝統芸能である能楽の複式夢幻能のテキストに魅せられ続けており、この横須賀の地を題材にした現代版の能のようなVR映像作品を作ってみたいと考えた。
/// ARTIST PROFILE
1966年生まれ。神奈川県逗子市出身。慶應義塾大学経済学部、スクールオブビジュアルアーツファインアート科(アメリカ)卒業。
清水伶
Ryo Shimizu
「静けさの谷、坂の上のアリス」
あなたは友人の「ありさ」に、近所なのに一度も入ったことのない谷戸という地域に行ってみようと誘われます。谷戸に一歩足を踏み入れると、坂を上るのに、どこか谷へ沈んでいくような不思議な土地。
すると彼女は突然「アリス」と名乗り、現実と異界の境で道案内を始めます。
/// ARTIST PROFILE
喪失と再生、沈黙と語り、可視と不可視といった境界を横断しながら、「声なき声」を聞き取る映像インスタレーションを制作する現代美術家。
鶴澤津賀花
+ 越中正人
Tsugahana Tsuruzawa + Masahito Koshinaka
「『あいたい』の響きによる、現在(いま)への祝祭。」
江戸時代から300年以上続く「義太夫節」を、横須賀の「谷戸」という特異な磁場に響かせることで、土地の記憶を呼び覚まし、「今、ここにある風景」を祝福する試み。不在の風景に、義太夫の「声(人間の感情)」と「糸(導く響き)」が重なる時、静寂な谷戸は異界へと変容し、観客は時空を超えた祝祭の当事者となる。
/// ARTIST PROFILE
福井市出身。学生時代に人形浄瑠璃文楽に出合い、義太夫三味線に魅了される。女流義太夫人間国宝・竹本駒之助に入門。横須賀市在住。
Shoya Maruyama
+ Wayatani
Shoya Maruyama + Wayatani
「世界はまた別の夢を見る。」
アニメーションアーティスト・Wayataniと、Shoya Maruyamaによるコラボレーション。
逸見にあるダイヤスーパーでの取材及び制作をベースに、現実と仮想の境界を横断する映像表現を展開。日常の中に潜むリミナルな感覚を映像として再構築し、現代における「存在」の揺らぎを提示する。
/// ARTIST PROFILE
Wayatani:1999年福島生まれ。映像を「映す」という行為そのものに立ち返り、物理的・技術的なプロセスを表現の一部として取り込む。
ミヤケマイ
Mai Miyake
「ジャグル Survival of the fittest」
海の向こうから良いものがやってくるという、日本の言い伝え。
不老不死の蓬莱山は大海のなか漂流している亀の背中の上の幻の別天地である。しかし時代と共に、陸に上がったマレビトは隣人になり、稀でなくなってゆく。おかに上がった浦島太郎のように魔法は解けて、孤独と衰退を感じるのだろうか。
/// ARTIST PROFILE
日本人の繊細な美意識や感覚を、工芸から人工知能まで手工芸品として同列に扱い、物事の本質を問う作品を既存の媒体にとらわれず天衣無縫に制作発表。
開催概要
Schedule
2026.2.1 Sun - 3.1 Sun
10:00 - 19:00 火曜休館
VR視聴は毎時00分開始のタイムスケジュール制です。
(10:00枠〜19:00最終枠 / 1時間おき)
Venues
-
ヨコスカアートセンター
関連作品展示
-
上町深田町内会館
VRアート視聴会場 / チケットセンター
-
上町商店街店舗
連携イベント:ヨコスカ上町商店街文化芸術交流2026
「まちかど美術館」「上町文化回遊」
Ticket
※VRアート視聴は4歳以下不可
※チケットは上町深田町内会館またはオンラインで販売
Organization
- 主催
- art contacts / ヨコスカアートセンター
- 協力
- 横須賀市
- 助成
- 公益財団法人 花王芸術科学財団、マグカル展開促進補助金
Access
神奈川県横須賀市上町2-3-11
神奈川県横須賀市上町1-45
(ヨコスカアートセンターより徒歩4分)
京急本線「横須賀中央駅」
西口より徒歩約10分(上町商店街方面へ坂を上る)
チケット購入・予約
本展覧会のVR作品視聴は日時指定予約優先です。
10:00〜19:00(1時間ごとの入替制)
まず「来場予約」で日時を確保してから、チケットをご購入ください。
※当日、予約に空きがある場合に限り、1時間ごとの入れ替え制の時間に準じて予約なしでも視聴いただけます。
石原延啓
Nobuhiro Ishihara
/// BIOGRAPHY
1966年生まれ。神奈川県逗子市出身。慶應義塾大学経済学部、スクールオブビジュアルアーツファインアート科(アメリカ)を卒業。アーティストとして国内外で数々の個展、グループ展、アーティストインレジデンスに参加し、リサーチベースの作品も制作するなど幅広く活動、アートプロジェクトのマネジメントも行う。
石原は、私たちの存在が多層的な世界の上に成立っていると仮定し、過去の記憶や出来事が幾重ものレイヤーとして重なり合う現代の都市の深層を探るパイロットとして「鹿男–deer man-」というキャラクターを創り、deer manが目にしたモノやコトを作品に表してきました。deer manは石原が奈良のお水取りの儀式を観に行った際、夜中に眼を光らせて野性のままに徘徊し、神聖な領域と現実を行き来するかに見える鹿たちと出会った衝撃から生まれたという。自然と文明、動物と人間、様々な時間の流れや時空を超えた媒介者として世界各地の神話や民話に登場する鹿。その鹿と人間が合体した存在としてのdeer man-鹿男(女)は、様々な階層を興味の赴くままに駆け回り、掘り起こし、新しいイメージを作りあげてきました。
/// EXHIBITIONS
- 2022年「石原延啓 横須賀異界巡り- deer man 祀りごと-」(ヨコスカアートセンター、神奈川)
- 2014年「DEERMAN ODYSSEIA」(nca I nichido contemporary art、東京)
- 2013年「VAIVÉM」(サンパウロ、ブラジル)
- 2013年「ミコノスビエンナーレ2013」(ミコノス島、ギリシャ)
- 2012年「越後妻有アートトリエンナーレ2012」(越後妻有、新潟)
清水伶
Ryo Shimizu
/// BIOGRAPHY
喪失と再生、沈黙と語り、可視と不可視といった境界を横断しながら、「声なき声」を聞き取る映像インスタレーションを制作する現代美術家。近年は、自死遺族、身体機能の喪失、差別経験など、語られにくい体験を持つ人々にリサーチを行い、観客が「他者の痛み」を追体験する装置を構築している。
テレビコマーシャルやミュージックビデオの演出家から、2018年に現代美術へ転身。それまでの商業映像で築いたフィクションの語法と、現実に生きる人々の声を編むドキュメンタリー的手法を融合させ、個人の記憶を社会的な問いへと昇華する作品を展開する。一般社団法人Void Arts Projects代表理事、日本映画監督協会会員。
/// ACTIVITY
- 1976年 東京都生まれ
- 2025年 TOKYO ART RESERCH LAB 「自分のアートプロジェクトをつくる」修了
- 2025年 喪失と再生のアートラボ 2025 / BUoY(東京)※進行中
/// EXHIBITIONS
- 2022年 COUNT DOWN、haco – art brewing gallery –(東京)
- 2020年 SPIRAL INDEPENDENT CREATORS FESTIVAL 21、スパイラル(東京)
- 2019年 UNKNOWN ASIA Art Exchange Osaka 2019 レビュワー賞
鶴澤津賀花 + 越中正人
Tsugahana Tsuruzawa + Masahito Koshinaka
鶴澤津賀花
義太夫節三味線方 / 重要無形文化財総合指定保持者/// BIOGRAPHY
福井県出身。ふくいブランド大使。1999年より横須賀市在住。
1995年、武蔵野音楽大学音楽部音楽学学科卒業。学生時代に人形浄瑠璃文楽に出合い、義太夫三味線に魅了される。
1998年、女流義太夫人間国宝・竹本駒之助に入門。
2001年、国立演芸場にて初舞台を踏む。
2006年、文化庁新進芸術家国内研修員として、人形浄瑠璃文楽座三味線方の六世鶴澤燕三に師事。
/// AWARDS & ACTIVITY
- (一社)義太夫協会新人奨励賞 受賞
- 第10回(公財)日本伝統文化振興財団「邦楽技能者オーディション」合格
- 第24回(財)清栄会奨励賞 受賞
- 2017年 第38回松尾芸能賞新人賞 受賞
- 『女流義太夫Special Live』『横須賀女流義太夫演奏会』『古民家で娘義太夫』主宰
- NHK FMラジオ「邦楽のひととき」出演などメディアでも活躍
- 地元横須賀市の小中学校で「義太夫節体験授業」を行うなど、次世代への普及活動にも尽力している。
越中正人
現代アーティスト / 写真家/// BIOGRAPHY
1979年 大阪府生まれ。神奈川県在住。
2001年 ビジュアルアーツ専門学校大阪 写真学科卒業。
現代の情報化社会において多様化が進む一方で、人々がかえって画一的な考え方や選択に捕らわれる現状をテーマに、写真や映像を用いた作品を制作している。
2020年より「アーティスト・ラン・スペース ヨコスカアートセンター」の運営にも携わり、地域とアートをつなぐ活動を展開している。
/// EXHIBITIONS & AWARDS
- 2000年「Mio Photo Award 2000」優秀賞受賞
- 2018年 個展「つまり Please」(nca | nichido contemporary art、東京)
- 2018年「NEWoMan ART wall」(NEWoMan、東京)
- 2019年 企画展「Artists in FAS 2019」入選(藤沢市アートスペース、神奈川)
- 2020年 個展「越中正人展」(ヨコスカアートセンター、神奈川)
Shoya Maruyama + Wayatani
Shoya Maruyama + Wayatani
Shoya Maruyama
サウンド・アーティスト/// BIOGRAPHY
サウンド・アーティスト。聴取を単なる感覚経験ではなく、世界との関係を生成する行為として捉え、多層的な聴取を通じて他者や環世界における〈聴くこと〉の在り方を探究している。現実と仮想空間を往還しながら、音の記録・再生・再構成を通じて、聴取の主体性や感覚の拡張を問い直す。近年は、音が持つ記憶や環境との関係性を可視化/可聴化するインスタレーションや、フィールドレコーディングやゲーム空間、AR/VR環境を用いたインタラクティブなサウンド体験の制作を行っている。
/// EXHIBITIONS
- 2025年 トーキョーアーツアンドスペース公募プログラムOPEN SITE 10、TOKAS本郷(東京)
- 2025年 阿寒アイヌアートウィーク2025、阿寒湖(北海道)
- 2025年 令和6年度メディア芸術クリエイター育成支援事業成果展「ENCOUNTERS」、TODAビルディング(東京)
- 2024年 ARTBAY TOKYO 2024 AR作品展示 ,日本科学未来館前(東京)
- 2024年 令和5年度メディア芸術クリエイター育成支援事業発表支援採択企画 個展「多様性の扉」、Room_412(東京)
- 2023年 ATAMI ART GRANT 2023 AR Group Exhibition、薬膳喫茶(静岡)
- 2022年 NewView Award 2022 Finalist Exhibition,、渋谷PARCO(東京)
- 2022年 渋谷 PARCO commune Art week、渋谷PARCO(東京)
- 2021年 グループ展「son(IF).」、Gallery oa(東京)
- 2021年 個展「誰もいない都市で鐘は鳴るのか」、中目黒Midori-So(東京)
Wayatani
アニメーションアーティスト/// BIOGRAPHY
1999年福島生まれ。アニメーションアーティスト。映像を「映す」という行為そのものに立ち返り、物理的・技術的なプロセスを表現の一部として取り込むことを意識し作品を制作。また、CGで作成したオリジナルキャラクターを用いて、現実と仮想の境界を横断する映像表現の探求を行う。日常の中に潜むリミナルな感覚を映像として再構築することで、現代における「存在」の揺らぎを提示している。
/// EXHIBITIONS
- 2025年 HYPER CHEAP OSAKA、JITSUZAISEI(大阪)
- 2025年 SICF26、スパイラル SPIRAL(東京)
- 2025年 NEWVIEW FEST2024、ShibuyaSakuraStage 404NotFound(東京)
- 2024年 Automatic ・ Video ・ Communication、DDDART(東京)
- 2024年 マイファイ絵画実験室2024、opal times(大阪)
ミヤケマイ
Mai Miyake
/// BIOGRAPHY
日本人の繊細な美意識や感覚を、工芸から人工知能まで手工芸品として同列に扱い、物事の本質を問う作品を既存の媒体にとらわれず天衣無縫に制作発表。主な展示21世紀美術館、OPAM、水戸芸術館、POLA美術館、釜山市立現代美術館、神奈川県民ホールギャラリー、千葉市美術館。「お休みなさい。良い夢を」講談社、「色 Colors」など短編二冊と、最新の作品集「反射 yin-yang 」(2022年)。計5冊の作品集が出ている。2008年パリ国立大学美術大学大学院に留学。2025年武蔵野美術大学非常勤講師。2024年「大人の寺小屋余白」主宰。
/// EXHIBITIONS
- 2024年 「ものがたりがはじまる」(FOAM CONTEMPORARY、東京)
- 2023年 「春告」(ギャラリー京都菜の花、京都)
- 2021年 「ART BASEL 香港 2021: UNLIMITED」(中国)
- 2020年 「神宮の杜芸術祝祭「紫幹翠葉−百年の杜のアート」(明治神宮ミュージアム、東京)
